毎年ひな祭りの時に飾る雛人形ですが、箱から出すときに髪の毛が引っかかって跳ねてしまった!
久しぶりに出したらカビが生えて白くなっていた!
ということはありませんか?
乱れた髪は自分で直していいのか、業者などにお願いをしないと直らないのか、わからなくて困ってしまいますよね。
実は、多少の乱れやカビであれば、自分で直すことができるのです!
この記事では、
・お雛様の髪の毛の乱れを整えるにはどうすればいいのか
・お雛様の髪の毛の乱れやカビをお手入れするには
・お雛様の髪の毛をカビさせないコツ
というお雛様の髪の毛を扱うポイントをわかりやすくまとめました!
お雛様の髪の毛が乱れてしまっているけどどうしたらいいのか分からない方や、カビか生えないようにするにはどういう風にお手入れをしたらいいか知りたい方などに役に立つと思いますので、ぜひ参考にしてみてください!
お雛様の髪の毛の乱れを整えるにはどうすればいい?
雛人形の髪の毛は黒く染めた正絹糸またはナイロン糸で出来ていて、薄い糊で固めてあるだけの簡単な作りになっていますので、少し引っ張っただけで簡単に取れてしまいます。
ですので、髪の毛の乱れは多少であれば自分で整えることが出来ます!
数本くらいの跳ねであれば、ハサミで跳ねている部分を切ってしまうのが一番簡単で綺麗に直すことが出来ます。
結構な本数が跳ねている場合には、濡らしたブラシか筆で髪の毛をとかします。
一度濡らしたブラシか筆の水を良く切ってから髪の毛をとかすのですが、この時に顔や頭皮の部分に水滴が付かないように気を付けましょう。
しかし、皮膚が見えていたり、長い髪がバラバラになっている場合は修理に持ち込まないと直らない事がほとんどなので、職人さんに修理に出しましょう!
お雛様の髪の毛の乱れやカビをお手入れするには
雛人形にとって湿気は天敵になりますので、お手入れは晴れた日に行うのがおすすめです。
手の脂やハンドクリームで黄ばんでしまったり、手垢で人形が傷んでしまうことがありますので、お手入れをする際には手袋をしましょう。
綺麗な軍手も問題ありませんが、細かい作業は軍手より薄手の手袋の方がやりやすいのでおすすめです。今は100均でも売っているので、ぜひ使用してみてください。
では実際に髪の毛の乱れを直す際には、どのようにお手入れをしたらいいのでしょうか?
購入した際にセットで髪の毛をとかすためのミニブラシが付いてきた場合には、そのミニブラシを使って、頭から毛先にかけてゆっくり優しく髪の毛をとかします。
ミニブラシがない場合には、荒目のくしや新品の歯ブラシでゆっくりとかすと綺麗に直ります。
もしカビが生えてしまっていた場合には、髪の毛の目立たない場所で試してから、エタノールでふき取ります。
カビの胞子が残っているとまたすぐカビてしまうので、綺麗に拭いた後は風通しのいい場所でしばらく置いて乾かしてから片づけてください。
直射日光は人形を傷めてしまうので、陰干しにしましょう。
お雛様の髪の毛をカビさせないコツ
雛人形の髪の毛をカビさせないためには、片づける際にいくつかの注意点があります。
①雛人形の埃を落とす
数週間飾られている雛人形には、埃がたくさんついています。
そのまましまってしまうとダニなどの発生源になりますので、毛ばたきのようなもので綺麗に叩きましょう。
叩く際には付属している掃除用の毛ばたきか、筆を使いましょう。
筆から色が移ってしまうと大変なので、必ず新品のものを使ってください。
隙間に入っている埃は、つい口で吹き飛ばしたくなりますが、それは厳禁です!
雛人形にとって湿気は天敵なので、付着した唾液が汚れやカビの原因になるので注意しましょう。
②やわらかい紙で包む
雛人形は先ほどからも伝えていた通り、湿気を嫌います。
なので、やわらかい紙やキッチンペーパーなどに包みましょう。
やわらかい紙などに包む事で湿気対策や傷対策になります。
ビニール袋やプラスチックは湿気が逃げにくいので、使用しないようにしてくださいね!
③防虫剤か乾燥剤を利用する
雛人形の湿気を逃がすためにも、防腐剤や乾燥剤を使用しましょう。
成分の中にナフタリンが含まれた防虫剤は樹脂を溶かしてしまう性質があるので、ぼんぼりや台など樹脂で出来ているものを一緒にしなでください。
樹脂などで出来ているもののには、樹脂に無害なピレスロイド系の防腐剤を使用すると良いですよ!
④湿気のある場所や湿気を持っている状態で片づけない
片づけは、湿気の少ない晴れの日に行いましょう。
また、片づける場所も高温多湿にならないようにすると良いです。
押し入れやクローゼットに収納する場合、他のものとくっつかないようにすのこなどを使って上下左右の隙間をあけると効果的です!
また、箱は吸湿性通気性があるため桐箱がおすすめです。
まとめ
丁寧に扱っているつもりでも、気が付いたら髪の毛が乱れている事がありますが、整え方を知っているだけで雛人形を綺麗に保つことが出来そうですね!
もし激しく乱れている場合には、自分で整えるよりも職人さんの手によって直してもらうことで綺麗に帰ってくるので、一番安全で安心な方法です!
金額はピンキリですが、購入したお店か修理業者に頼んでしまいましょう。
毎年飾る雛人形を綺麗に保つ為にも、整え方や片づけ方を知り、素敵な桃の節句を過ごしてくださいね!