干し芋についてる白い粉の正体…
それは、干し芋にかかすことのできない【糖分】です。
白い粉はぱっと見ると、カビ?!と思ってしまうようなビジュアルですが、カビとは違うものなので、まずは安心してくださいね。
この記事では、
・干し芋につく白い粉の正体と、なぜつくのか?
・干し芋の白い粉と白カビを見分けるポイント
などをわかりやすくお伝えします。
後半では
・干し芋に白い粉をふかせる作り方
についても触れていますので、
干し芋を手作りして白い粉をつけたい方も、ぜひお読みくださいね。
干し芋につく白い粉の正体
干し芋に白い粉がびっしりと、、、、
その正体は、ぺろっと舐めるとやさしい甘みを感じる「糖分」です。
干し芋には、白い粉のついたものと、ついていないものとがあります。
粉のついている干し芋は甘くて、粉がついていない干し芋は甘くないのか?
といえばそうではなくて、両方とも甘みをしっかり感じられます。
白い粉がついた干し芋は、口の中にいれた瞬間からふわっと甘みを感じます。
すぐ甘みを感じられるのでデザートのような感覚でしょうか?
そして、噛み初めの歯ごたえをしっかり感じることができます。
一方で、白い粉がついていないシンプルな見た目の干し芋は、噛むごとに甘みをしっかり感じることができます。
しっとり感がお好きな方は、こちらの干し芋がおすすめです!
白い粉はなぜつくのか?
干し芋に白い粉がつく理由は、糖分が乾燥して、結晶として表面に現れるからなんです。
さつまいもの糖がじわじわ表面に浮き出てき、乾燥が進むことでどんどん白くなっていきます。
そして、さつまもの糖は甘さが控えめな「麦芽糖」です。
口にいれた瞬間から甘みを感じることができますが、お砂糖みたいに甘くないのでふわっとした甘さなんですね!
干し芋の白い粉とカビの見分け方
干し芋についている白い粉はカビではありませんが、干し芋は悪い条件が重なるとカビが生えやすいものだ
ということも忘れてはいけません。
カビの中でも「白カビ」は、一見すると白い粉と見分けがつきにくいです。
「白カビ」と見分けるには、「干し芋に白色の胞子状の点々があるかどうか」です。
白カビの特徴は、ホコリのようにふわふわした盛り上がりがあり、胞子状のかたまりが点々とあります。
一方、白い粉のついた干し芋は、糖分ですので全体が真っ白でさらさらしています。
同じ白色でも状態は全く違いますので、注意深く確認すればわかります。
またそのほかのカビは、大きく分けると2種類あります。
青・緑などのポツポツとした斑点模様のカビ
干し芋に一番多く発生する可能性の高い「青カビ」
青カビがついた食べ物が体内に入るとアレルギー反応を引き起こす可能性が高いので、注意が必要です。
ですが、カビの中では一番目立ちやすく見つけやすいですね。
赤茶系の胞子模様のカビ
赤・茶色・ピンク色のカビは「赤カビ」と呼ばれるものです。
赤カビは、強いにおいも伴いますのでわかりやすいです。
湿度が高いときに発生しやすいので、干し芋が重なっている内側などにみられることが多いですよ。
なお、保存方法などでカビが生えやすい状況も変わってきます。
干し芋に白い粉をふかせる作り方
手作りする場合、白い粉をつけるには二つの方法があります。
時間をかけてしっかり乾燥させる
干し芋は、冬の寒い時期、冷たく乾いた風がふく10℃以下の気温で作るのがベストです。
白い粉をふかせるには、「乾燥」が大切なポイント!
夜風にさらされたさつまいもの糖が、日中日差しをあびることで、じわじわ糖分として表面に現れます。そしてこの糖分がにじみ出たさつまいもが乾いた風にさらされ続けることで、干し芋が白色に変化していきます。
白い粉が出始めるまでは時間がかかりますので、どんどん乾燥が進むことにより、干し芋は固めの仕上がりになります。
冷蔵庫で日数をかけて保存
干し芋は、冷蔵庫で保存しながら白い粉をふかせることもできます。
冷蔵庫で保存すると、外で乾燥させ続けるよりは柔らかめにしあがります。
出来上がった干し芋を冷蔵庫、または保管場所の温度が10℃以下の寒い場所に、タッパーやZIPつきの袋などにいれて保存します。
カビが生えないように、密封した容器や袋にいれることがポイントです。
ひとつずつラップをし保存することで取り出しやすく食べやすくもなりますよ!
まとめ
干し芋の白い粉の正体は、干し芋にかかすことのできない甘み。
「糖分」でしたね!
カビと見間違えやすい!などの不安も、カビの種類を把握していると安心して食べることができます。
また、白い粉がたっぷりついた干し芋を作るポイントは、「温度」と「乾燥」です!
干し芋に白い粉を好みの量つけていくこともできますので、是非挑戦してみてください。