十五夜のお供え物といえば月見団子。
お団子を用意して
・そういえばこれはどこに乗せるの?
・そもそも月見団子を乗せる台はなんていうの?
と疑問をもつことってありませんか?
案外知られていない月見団子を乗せる台ですが、ちゃんと名前があります。
♦月見団子を乗せる台の名前は「三方」または「三宝」
♦三方は、家にあるもので手作りすることもできる
わざわざ買うほどでも…とお盆などで代用される方もいらっしゃると思いますが、月見団子を乗せる台は手作りもできるので、作り方を本文中で詳しくご紹介しますね!
お団子の並べ方についても調べてみましたのでご紹介していきたいと思います!
月見団子を乗せる台の名前は「三方」
月見団子をお供えする際に乗せる台は、「三方」と書いて「さんぼう」と読みます。
「三宝」と書かれる場合もありますが、どちらも同じものを指します。
「三方」という名前の意味
「三方」という名前は、三方向に穴が開いているため、こう呼ばれています。
この三方は「筒胴(とうどう)」と呼ばれる土台の上に、「折敷(おしき)」と呼ばれるお皿を乗せたもので、この折敷の上に白い紙などを敷き、月見団子を並べてお供えします。
三方に月見団子を乗せる理由とは
なぜ三方お団子を乗せて、十五夜を過ごすのかというと
今年も無事に、米や野菜の収穫が十分にできましたよ
来年も豊作になりますように
という感謝とお祈りの気持ちを、お月様に伝えるためだと言われています。
また、この風習は江戸時代に広まったものなのですが、当時は米粉を使用して月見団子を作るのが一般的だったとも伝えられているんですよ。
月見団子の台(三方)は手作りできる!
三方は、おうちにある身近なもので作成できますので、作り方を2つご紹介します!
もちろん、三方は販売もされていますので、作らなくても手に入ります。
三方の作り方①牛乳パックと紙皿で作成
・牛乳パック
・紙皿
・黒の折り紙
・好きな柄の折り紙
・両面テープ
・セロハンテープ
・鉛筆
・ハサミ
折り紙は、失敗した時のことも考えて多めに用意しておきましょう!
作り方
①牛乳パックを底から9㎝のところで切る
下の部分を使うので、上の部分は不要です。
②切った牛乳パックを十字に開く
4つ角を縦の折り目に沿って切り、十字に開きます。
③のりしろを作る
十字に開いた牛乳パックの内側を上にします。
4面の端から2㎝のところを谷折りにします。
④牛乳パックを裏返しで組み立てる
今度は内側の白い面を外側、印刷面を内側にして、最初と同じ形に戻して組み立てます。
各辺はセロハンテープで貼り合わせてください。
⑤折り紙を貼る
牛乳パックの各面の大きさに合わせて折り紙を切り、両面テープで貼り付けます。
内側は見えなくなりますので貼らなくても大丈夫です。
⑥穴を作成
本来、三方には3つの穴が開いていますが、穴を作るのは少し手間なので、黒折り紙を使って穴風にします。
黒折り紙を穴の形に切ります。丸い穴でも可愛くウサギ型の穴でも自由に作成してください。
⑦穴を三面に貼る
作成した穴を三面に貼ります。一面は何もない状態で大丈夫です。
実際の三方も一面だけ穴がありません。
⑧牛乳パックと紙皿を合体する
先ほど谷折りにしたのりしろの部分に両面テープを貼ります。
そこに、紙皿裏面のちょうど真ん中の部分が来るように貼り合わせます。
これで完成です!
紙皿の上に白い薄紙などを敷き、月見団子を乗せてください。
三方の作り方②ペットボトルと牛乳パックで作成
・ペットボトル
・牛乳パック
・好きな柄の折り紙
・セロハンテープ
・カッター
・ハサミ
・ペン
・鉛筆
・定規
・ホチキス
・ノリ
作り方は、わかりやすい動画を載せますので、参考にしながら作成してみてください!
簡単なのは1の作り方ですが、本格的で丈夫なのは2ですね!
ぜひ参考にしてみてください。
手作りなんてできる気がしない…
手作りしてる時間なんかないよ
なんて方は、通販でサクッと入手するというのも一つの選択肢ですね。
月見団子の数や飾り、盛り付け方について
月見団子は、盛り付け方にも決まりがあります。
盛り付け方と飾りつけについてもご紹介しますね♪
月見団子の数と盛り付け方
団子の数は、十五夜にちなんで15個盛り付けます。
団子を手作りする場合は、団子の大きさを1寸約4.5㎝で作ってください。
団子は少しつぶします。
その理由は、完全に丸い状態にすると、亡くなった方の枕元に備える枕団子になってしまうためです。
三方の上には白い紙を敷いてから、団子を並べていきます。
並べ方は以下の通りです。
1段目 9個(3×3)
2段目 4個(2×2)
3段目 2個
月見団子以外の飾り
一般的には、すすきを一緒にお供えします。
すすきは月の神様を呼ぶ依代(よりしろ)の意味で、一緒に飾られることが多いです。
魔除けになるという言い伝えがあり、収穫物を守ってくれるという意味もあるので結構重要なんです!
魔除けだけでなく、無病息災にもつながるとも言われています。
他にも、十五夜に月見団子を供えるのは農作物の収穫を祝う意味があるので、その年に獲れた旬の野菜や果物を一緒にお供えするのも良いですね。
まとめ
十五夜のときに月見団子を乗せる台は「三方」という名前でしたね!
見たことはあるけど、名前までは知らなかったという方は多いかと思います。
もしこの三方がおうちにない場合は、お盆や他の台で代用は可能ですが、せっかくなら本格的に三方に乗せてお供えしてみるのも良いと思いますよ!
自分で作ったらオリジナルのおしゃれな三方も作れて、子供も楽しめると思います♪
ぜひ参考にしてみてくださいね!