秋から冬の寒い時期が旬の里芋。
煮るもよし、焼くもよし、揚げるもよし、いろんなレシピが楽しめるお野菜ですよね。なんといってもあのホクホク感と、ねっとりとした独特の食感が癖になります。
そんな里芋でも欠点が・・・
日持ちしない!ということ。
ジャガイモやサツマイモに比べて圧倒的に日持ちしないのが里芋。買ってから置いておくと、いざ食べようと思った時には腐っていた、なんてことも。
しかも泥付きで売られている里芋は、皮をむくと変色していたりして、「これ、食べて大丈夫なの?」と思った経験ありませんか?
旬になると里芋を人から貰うこともありますが、日持ちする方法を知らないとせっかくの里芋が美味しく食べられないということに・・・!
今回は、里芋の賞味期限から、美味しさを保つ正しい保存方法、腐った里芋の見分け方などをご紹介していきます。
里芋の賞味期限 どのくらい日持ちする?
では、実際のところ里芋の賞味期限はいつまでなのか?ということですが、保存方法によって大きく変わってきますので以下にまとめてみました。
泥付きの状態 →1か月
泥を落とした状態 →1週間
泥を落とした状態 →1週間
下茹でした状態 →5日
調理済み →3日
泥付きで常温保存か、冷凍保存が日持ちする保存方法です。野菜は収穫した状態に近いほど長持ちします。里芋も土の中に置いておけば3か月はもつそうですよ。ご家庭でそれは難しいので、なるべく収穫時の環境を整えてあげるか、冷凍してしまいましょう。
里芋を煮物にした場合の日持ちはどれくらいなのか?については、こちらの記事にまとめてあります(*^^*)↓↓
里芋が腐るとどういう状態になるの?
皮をむくと変色していることがよくありますよね。色も赤や茶色・紫など様々です。
腐っているのか分からずに、食べて良いものか迷った経験ありませんか?なぜ変色するのか、原因を探ってみました!
・赤色、ピンク・・・
これは一番見ることが多い色ではないでしょうか。
赤やピンクの斑点がでている状態です。これは、里芋の成分である“アントシアニン”で、低温障害を引き起こしている証拠です。購入前、もしくは購入後に寒いところに置いておくとこのような状態になります。
味は落ちますが、食べても問題ありません。
・緑色・・・
ジャガイモの場合、緑色になっている所は毒なので取り除かなければいけませんが、里芋が緑色に変色するのは日光が関係しています。
栽培中に上にかかっている土が少なかったりすると、日光を浴びてこの色に変色していきます。収穫後も日光に当たると緑色になる場合があります。
ですので、この場合も食べても問題はありません。ただ、緑色の部分は“えぐみ”が強くなっているので、味は落ちると思います。
・紫色・・・
稀にみる色ですが、紫色に変色する場合があります。
これは里芋の成分である“タンニン”が鍋などの鉄に反応しておこる現象です。調理後に紫色に変色したらこれが原因と考えられますので、食べても問題ありません。見た目は気になりますが、味に変化はありませんよ。
・茶色、白色・・・
皮をむいた時に茶色くて柔らかい、皮が白くなっている(カビ)という場合には腐っているので食べてはいけません。
他にも、発酵した臭い・かび臭い・全体的に柔らかくなっているなど、明らかに状態が変わっているものは処分するようにしましょう。
里芋を長持ちさせる保存方法を詳しく解説
里芋の保存方法には常温・冷蔵・冷凍が可能なことをお話ししましたが、正しい保存方法を知っておけば、より美味しく長持ちさせることができますよ。
この3つの保存環境でおすすめの方法をそれぞれご紹介しますね。
・常温保存
里芋の適温は10~25℃です。この気温であれば常温保存が一番良い環境といえます。
土がついた状態の里芋をキッチンペーパーなどで1つずつ包み、全体を紙袋か、新聞紙に包んで保存します。里芋の大敵である、湿気と乾燥から守ることが重要です。
置く場所は直射日光の当たらない風通しの良いところが最適です。ご家庭では玄関などが良い環境ではないでしょうか。
・冷蔵保存
冷蔵庫で保存する場合は、泥を軽く落とした状態で常温保存と同様にキッチンペーパーと新聞で里芋を包んでいきましょう。最後にビニール袋に入れて野菜室で保存します。冷蔵保存の場合、明らかに適温より低くなります。低温障害を引き起こしやすくなりますので、適温に出来るだけ近い野菜室がgoodです。
・冷凍保存
冷凍庫で保存する場合は、皮つきのまま下茹でをします。
あまり茹ですぎると調理の際に煮崩れしたり、皮が剥きにくくなったりするので、半茹でくらいが丁度よいでしょう。大きさにもよりますが、熱湯に大体3~4分くらいです。まだ芯が残っているくらいで大丈夫ですよ。
茹でたら1つずつラップに包んでから、ジップロックなどの密閉容器に入れて保存しましょう。解凍するときは、ラップごと電子レンジにかけます。解凍すると皮もツルンと剥けてくれますよ。
皮をむいて保存することも出来ますが、この方法が一番美味しさや栄養を損なわずに食べられる方法だと思います。大量にいただいた時なんかは是非この方法を試してみてください(^^)
まとめ
今までは、里芋は日持ちしない・腐っていることが多いという印象がありましたが、保存方法を間違えているだけだったということが判明いたしました・・・改めて勿体ないことをしてしまっていました(^^;
赤い斑点をよく見るのは、買った時の袋のまま野菜室に入れていたことが原因でした。
あの袋に入れたままの状態が一番良くないようですね。買った後は袋から出して、少し手間でもきちんとした保存方法で保存するべきですね!
因みに美味しい里芋の見分け方として、湿っている里芋が良いそうです。
乾燥に弱い里芋は、少し湿っているくらいが丁度良いのですね。もしすでに乾燥している里芋がある場合は、キッチンペーパーを少し湿らせてから包むと良いです。
正しい保存方法で、美味しい里芋をいただきましょうね(^^)/