子どもから大人まで、全世代のみんなから愛される一品「豚の角煮」
甘辛くやわらかいお肉でご飯はもちろん、お酒もすすみます。
そんな人気ものの豚角煮、皆さん焼いていますか?焼かずに煮込んでいますか?
実はどちらの方法でもおいしい角煮を作ることができるんです。
この記事では
・角煮でお肉を焼く理由
・焼くのと焼かないのはどう違うのか
・焼く以外の下ごしらえの方法とそのポイント
を、初めて角煮を作る方にも分かりやすく解説しました。
せっかく作るならおいしく作りたいという方に役立てほしく、調理方法も記載しておりますのでぜひ参考にしてください。
豚の角煮でお肉を焼く理由
家庭で出される角煮も、お店で食べる角煮も、焼いていることがほとんどではありませんか?
そもそも何故、角煮は焼いて煮込んでいるものが多いのでしょう。
煮崩れを防ぐため
角煮は豚バラのブロック肉を使います。
脂の多い部位なので煮込む過程で火が通りすぎたり、カットの仕方によってはお箸で持ち上げるとボロボロと煮崩れしてしまいます。
表面をしっかり焼くことで、その煮崩れが防げるので盛り付けも綺麗にできますし、食べやすくなります。
余分な脂を落とすため
焼くことによって余分な脂が落ちるのでこってりしすぎない、上品な角煮が作れます。
焼く前に脂身を切り落とす方法もありますが、お肉の脂身から出るエキスでお肉そのものを焼く方が格段においしくなります。牛脂で焼いたステーキや焼き肉がおいしい理由と同じですね。
食感が好き
これは人それぞれですが、シンプルに焼き目があるとおいしいと感じる人が多いようです。
うま味を閉じ込めるため
一度お肉を焼くことでうま味が凝縮されるのでその後煮込んでもうま味が逃げないからです。
豚の角煮の作り方
では、簡単にやり方をレクチャーしますね♪
◎準備する材料(2人分)
・豚バラブロック肉 500g
・長ネギ 1本
・ゆで卵 2個
・生姜 1/2個
・水 200cc
・酒 200cc
・醤油 大さじ6杯
・砂糖 大さじ2杯
・はちみつ 少量
具材はお好みで大根やにんにくなどを使ってください。生姜はすりおろしでもみじん切りでも良いです。
◎作り方
1.豚バラブロック肉を3等分に切り分けフライパンで両面に焼き目が付くまで焼く
(油は引かなくOKです)
2.お肉が焼けたら深めの鍋に移し、水・醤油を入れ醤油にとろみが出るまで弱火で煮詰める
3.酒を入れさらに煮詰める
4.残りの材料と調味料をすべて入れ一度軽く沸騰させる
5.沸騰後、灰汁取りをしたら弱火で2時間ほど煮込む
(途中で味見して薄ければ調味料を入れてください。もし焦げ付きが出てきていたら少量の水を加えます)
6.火を止め、味を馴染ませるため常温になるのを待つ
7.常温になったら盛り付けて完成!
温かい角煮が食べたい場合は温めなおしても良いです♪
焼かなくてもいい?どう違うの?
焼くことを前提とした角煮の調理法を記載しましたが、必ず事前に焼かなくてはいけないということはありません。焼く・焼かないは好みもありますのでどちらでもいいのです。
焼くのが面倒であれば、煮込むだけの調理でも十分おいしい角煮は作れます。
焼いたお肉の風味がお好きであれば焼いた方がいいですし、各家庭一個人のやり方で良いのではないかと私は思います。
焼く・焼かないで特別大きな違いが出るわけでもありません。
ただ、上記で挙げたように、煮崩れ予防や余分な脂の取り除きなどの工夫があった方が「よりおいしく食べれる」のは事実と言えます。
焼く以外での下ごしらえの方法とそのポイント
角煮の下ごしらえは焼くだけが方法ではありません。
他にもおいしく食べれるやり方がありますので、そのやり方とポイントをご紹介しますね。
下茹でする
・焼く時と同様、ある程度の大きさに切ったら豚肉が浸るくらいの水を入れ、沸騰させたら1時間ほど弱火で茹でます。
・1時間経ったら茹で汁は捨て、その後は上記同様の調理法で作る。
下茹でをすることで余分な脂を簡単に落とせます。
また、茹で時間をしっかり取っているので仕上がりが柔らかく、ホロホロとした食感の角煮が出来上がります。
電子レンジを使う
これは最強の時短方法です。
・切った豚肉と浸るくらいの水を耐熱容器に入れます。
・600~650Wで10分レンチンしたら、茹で汁を捨て豚肉を軽く流水で洗った後、通常通りの調理で調理します。
ポイントはやはり、電子レンジを使うと時間をかけずに調理が進むというところ。
加熱をするという点は、茹でるのもレンチンするのもあまり変わらないですが、電子レンジだと、加熱した際に出る灰汁や豚肉の脂がお肉そのものに付着しやすかったので、鍋に入れる前に洗い流すことをおすすめします。
塩をまぶす
加熱する前にお肉全体に塩をまぶし、手ですり込ませて調理するだけです。
下ごしらえの段階で塩をまぶしておくことで、お肉のうま味が一気に増します。
塩をまぶして時間が経つと、ドリップ(お肉の血液や水分)が出やすくなるので調理する直前がおすすめです。
これは、焼く下ごしらえ、茹でる下ごしらえのどちらの場合でも使えます。
まとめ
豚の角煮の下ごしらえに今回は注目してみました。
様々な方法を記載しましたが、料理に関してはこれが正解!というのはないと思っています。
一番は「自分の好きなやり方でおいしく食べること」なので、ひとつの調理法や常識に囚われすぎず、皆さまの料理を楽しんでくださいね(*^^*)