ナイロン製のバッグについたにおいを手っ取り早く取りたい!という時は
「消毒用エタノール」もしくは「エタノール成分が70~80%のスプレー」を使うのがおすすめです。
ただし、直接振りかけるのはNGですよ!
この記事では
・ナイロンバッグについてしまったカビ臭をとる方法
・ナイロンバッグのカビの除去法
・ナイロンバッグに生えるカビの原因や、カビが生えないように保管するコツ
について、詳しくご説明していきます。
ナイロンバッグについてしまったカビ臭をとるには
とにかく手っ取り早くにおいを消したい!
そういう時は「消毒用エタノール」もしくは「エタノール成分が70~80%のスプレー」を
使います。
直接振りかけると染みになってしまう可能性もあるので、タオルやキッチンペーパーなどに染み込ませ、カビの生えている部分を叩きます。
表面上ある程度のカビは取れるので、一通りエタノールを染み込ませたら、今度は一度乾かします。
まずはにおいをとることが目的なので、時間のない方はドライヤーやサーキュレーターで乾かすのもアリです。(火災などの事故を防ぐため、必ず冷風で乾かしましょう)
ナイロン製は乾くのが早いので、非常に大きいバッグでなければあっという間です。
乾きいたら次は消臭スプレーの出番です。
ファブリーズやリセッシュ等をシュシュっとバッグに振りかけます。
この時、においを消したいからと大量にスプレーすることは絶対にやめましょう。
基本的に直接振りかけても問題はないのですが、変色や変形、染みになってしまう可能性もあるので3.4回程度に抑えましょう。
そして、最後にもう一度しっかり乾かします。
表面上のカビを取ったことと、消臭スプレーの役割でにおいも多少は取れますが、完全にカビを取ったわけではありません。
このままだと、またカビが生えだしてしまう可能性も十分にありますよね。
ということで、次は根本的なカビの除去法をご説明していきます。
ナイロンバッグのカビの除去法
カビの除去にあたって準備するものです。
・中性洗剤か洗濯用洗剤
・バケツ (つけ置き出来るものなら何でもOK)
・熱めのお湯
・歯ブラシか食器用スポンジ
ちなみに塩素系漂白剤(ハイター、カビキラー)は変色してしまうので、必ず酸素系漂白剤を使用してください。液体でも粉末でも構いません。
では手順です。
1. まずはバッグの中のごみや食べかすなどを払い落とします。
2. バケツの中に熱めのお湯を張り、酸素系漂白剤を液体タイプはカップ2杯分、粉末タイプであれば大さじ2杯入れて、よくかき混ぜ洗剤を溶かします。
3. ナイロンバッグを入れ、1~2時間浸け置きをします。
4. 1~2時間経ったらバッグを取り出します。
状態を見てカビが付着しているようであれば、歯ブラシかスポンジで優しくこすりましょう
5. カビを落としたら、一度ぬるま湯でゆすぎ、中性洗剤か洗濯用洗剤を使って手洗いをします。
手洗いが手間な場合は洗濯機に入れておしゃれ着コースで緩く洗濯してください。
6. 洗った後は、風当たりの良い場所で天日干しし、完全にカラカラになるまで乾かしましょう。
雨上がりの後や曇りの日は地面からの湿気がすごく、バッグが完全に乾かないので、できれば晴れの日が続いている時に天日干しすることをおすすめします。
洗えないものはどうする?
上記のように漬け置きや手洗い、洗濯洗いができないバッグもありますよね。
そのようなバッグは、雑巾や布に洗剤を染み込ませて拭き取りをしていきます。
使用するものは
・消毒用エタノールかエタノール成分配合のもの
・中性洗剤
・雑巾か布
基本的にはカビ臭を取る時とやり方は同じです。
ただ、今回は根本的にカビを取っていきたいので、ふき取りもささっと拭くのではなく優しく根気よく拭き取ってください。
1. ごみ等を払い落としたらエタノールを染み込ませた布でカビを拭き取ります。
2. カビを拭き取ったら今度はぬるま湯で水拭きします。
3. 水拭き後、中性洗剤を薄めたものを布に含ませカビの生えていた個所を拭いていきます。
4. 最後にもう一度水拭きし、上記同様に天日干しをして風を通します。
洗えないものはダイレクトな液体に弱いので、布や雑巾は固く絞って使用してください。
ナイロンバッグがカビないように保管しよう
ここまでカビ、カビ臭の取り方を一通りご説明してきました。
ただ処置の仕方が分かったとはいえ、できることならもうカビは生やしたくないもの。
今後カビが生えないために、ナイロンバッグをどのように保管したらよいのでしょう。
バッグの保管はクローゼット?
時々しか使わないものや季節外れのものって、押し入れやクローゼットに保管している方がほとんどだと思います。
しかしこのクローゼット、実はカビが最も生えやすい場所なんです。
クローゼットは洋服だけでなくバッグや靴、帽子に趣味のものなどまとめて収納ができる便利な場所ですが、物が密集しているこの環境下はまさに「高温多湿」!
カビが好む環境となり、クローゼットはカビにとってとても居心地の良い場所なんですね。
ここ以外保管場所がない…という方のために、最適な保管方法をご説明します。
収納する前にバッグを綺麗にする
面倒かもしれませんが、これはやっておくだけで次使う時に困りません。
上記で記載したやり方で清潔にした状態で保管しましょう。
バッグの中に乾燥材を入れる
湿気を防ぐため乾燥材や除湿剤を入れて保管しておくと、常にカラカラの状態でバッグが保管できます。
湿気を吸い取ってくれるものなら何でもいいですよ。
私は新聞紙を丸めてバッグに詰め込んで保管しています。
これはナイロンバッグに限らず、革製のバッグやブーツの保管にも有効的です。
収納場所の換気を定期的に行う
カビを生やさない一番効果的な方法は、日光と風に当てることです。
お天気のいい日にクローゼットを半日ほど全開にしてみてください。
籠った空気が逃げて、クローゼットの中がすっきりしますよ♪
袋に入れて保管しない
ブランド物のバッグだったりすると、購入時に入っていた袋やショップバッグについ入れて保管しがちですが、これも高温多湿になりやすいのでやめましょう。
バッグはそのままの状態で保管するのが、結果的に一番カビが生えにくいです。
ナイロンバッグに生えるカビの原因
保管するにあたっての方法と併せて、最後にカビの原因をまとめました。
一般的によく生えてきやすい白カビの原因です。
湿度
カビは湿気のあるところを好みます。
主にバッグの収納場所となるクローゼットや物置き、押し入れは、日頃から日光や外気に当たることが極端に少ないので、カビが生えるのに好条件となります。
とある実験結果によると、湿度が70%に達するとカビが発生しやすいのだとか。
除湿剤や乾燥材を置いたり、定期的に換気することがカビの予防になります。
温度
カビが好む温度は20~30℃と言われており、人間が心地よく感じる温度とあまり変わりがありません。
一般的な家庭の場合、湿気の多いところ(クローゼットなど)は密閉した空間なので、温度も高くなりがちです。
特に春先から秋のはじまりにかけては気温もかなり高くなっているので、衣替えの最中にカビに気付く方が非常に多いです。
物が密集しているのも原因のひとつなので、物は詰め込みすぎず、籠った空気を逃がすためお天気の良い日に換気を行ってください。
手垢、ほこり、食べかす、髪の毛
カビの栄養源です。
バッグの中に残っている食べかすや髪の毛、持ち手に付着している手垢がカビは大好きです。
おまけにほこりすら栄養にしてしまうなんて、なんだか頭にきますよね・・・
洗濯して清潔にした状態で保管が一番ですが、どうしてもの時はごみを落としバッグ全体を拭きあげて収納するだけでもカビは生えにくくなります。
おわりに
これから暖かい日が増えてくるので衣替えももうすぐですね。
環境問題への取り組みからビニール袋の無料提供が廃止されたことにより、エコバッグを持つ方が圧倒的に増えましたよね。筆者もその中の一人です。
エコバッグだけでなく、おでかけに使うバッグやマザーバッグ、ハイブランド物のバッグもナイロン製のものはたくさんありますが久しぶりに使おうと思ってクローゼットから引っ張り出したらなんとカビ・・・なんて経験、あるのではないでしょうか。
これからナイロンバッグを保管する方、逆にクローゼットから出す方の参考に少しでもなれたらと思います。